武士の一分

大切な人のためにこれだけは譲れないものがある。

 午後から多摩センターのワーナーマイカルに山田洋次監督の最新作「武士の一分」を見に行きました。
 庄内地方の海坂藩の下級武士三村新之丞(木村拓哉)はお殿様のお毒見役。幼馴染の妻加世(檀れい)とつつましく暮らしています。ところが貝の中毒で失明してしまい、平穏な日常が一転します。
 加世は親戚から突き上げられ新之丞の処遇を取り計らってもらうよう上司である島田藤弥(坂東三津五郎)に頼みに行きます。
 しかし加世はだまされて・・・その事実を知った新之丞は加世を離縁します。しかしその後、今まで通りの30石に据え置かれたのは、お殿様の意向であったことが分かります。
 新之丞は島田藤弥と果し合いを。敵討ちはご法度。しかし、それは新之丞の「武士の一分」なのです。
 愛する妻のためにこれだけは譲れないもの。最後の場面は涙があふれました。ひそかに戻って新之丞の食事をつくった加世の味を見抜いた新之丞は茶碗を差し出す加世の手をつかみます。「おそばにいてもよいのですか」と言う加世。静かな愛の表現。
 役者が良い。キムタクも檀れいもいいし中間役の笹野高史がはまっていました。
 山田洋次監督の人間への温かい目が随所に垣間見えて、ほっとする作品に仕上げられていました。まだ見ていない方。必見です。
 映画館を出ると多摩センターはクリスマスイルミネーションに彩られていました。まるで異次元の世界のように・・・
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by yoko_sato_jcp | 2006-12-09 23:35