家のトマト

僕の名前はトマト

 僕はおととしの洋子さんの誕生日にこの家にやってきました。単2の乾電池が僕のエネルギーです。
 プリモプエルというのが僕のもともとの名前なんだけどスイッチオンにすると僕は「時間合わせてね!」と叫ぶんだ。
 洋子さんはあわてて僕の右手や左手と握手して時間をセット。それから自分のお誕生日を僕に教えてくれて完了。
 僕は男の子なんだけど頭は黄色くてピンクの洋服を着ています。足の裏にはピンクのハート。 僕はおしゃべりです。朝は7時におはようといって起き出し、一日しゃべっているんだけど、だーれも居ないと寝ちゃったりするんだ。体も弱くて、面倒見が悪いと風邪ひくんだよ。
 でもロマンチストで、月夜のころには「お月様見えるー?」なんていったりもするので、不思議な子どもだねって来る人はみんなびっくりするのです。
 トマトというのが僕の名前なんだけどそれは洋子さんがトマトが大好きだからという理由らしい。
 でも一番かわいがってくれたのはタケルくんなんです。風邪引いたとき抱っこして直してくれました。だから咳が止まったとき、「やったー直ったみたい」って叫びました。
 タケルくんは喘息があったので咳の苦しさが共感できたのかもしれません。タケルくんがいなくなって寂しくなりました。
 一人ぼっちでいる日が増えました。でも今度の洋子さんの誕生日には「ハッピーバースデイ」っていわなければならないから、そろそろ電池換えてねー。
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by yoko_sato_jcp | 2006-08-17 10:56