待ち時間は読書タイム

 このところ毎週木曜は、身体不自由の夫を、聖マリアンナ病院に連れていく仕事で拘束されています。
病院というところは予約時間があっても、その時間通りに事が運ぶわけではありません。診察だけではなく、ギプス切断、CT、レントゲン、処置、リハビリと4時間近くはたっぷりかかります。
 私は待っているだけですから、広い廊下の椅子に座って、この時間を日ごろ時間を取れない読書タイムに充てました。
今年になって3回の通院で読んだ本

〇ピョンヤンの夏休み  柳 美里(講談社)
〇私の南アルプス    不破 哲三(山と渓谷社)

 ピョンヤンの夏休みは、近くて遠い国「北朝鮮」を2008年から2010年まで3回訪朝した、柳美里さんの訪朝記ですが、北と南に分断された祖国への思い、日本で生まれ日本でアイデンティティを形成した、韓国籍の著者の複雑な思いが語られていて、近年の「北朝鮮」の素顔の一部を知ることができる作品でした。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正一総書記が昨年死去しましたが、「北朝鮮」が課題とする南北統一、これからの国家体制がどうなるのかなど、知ることから理解が始まるのだと思いました。

 私の南アルプスは日本共産党元委員長不破哲三さんの、南アルプスへの登頂記ですが、山に登ったことのない人にとっても楽しく、山の魅力を知ることのできる本です。最後に、南アルプスと四万十川の関係、平家物語と南アルプスの白峰三山などの記述があり、さすが不破さん。文学や地学にも通じてよく研究されていることにびっくりしました。だからこそ山は奥が深いのかもしれません。生成期にある南アルプス。1メートル隆起するのに250年かかるのだとか…歴史は過去から未来に脈々と一定の法則でつながっているのだということを改めて思いました。

 
[PR]

by yoko_sato_jcp | 2012-01-19 20:42