子どもたちに豊かな学びを!

 朝から、森野の教育委員会のロビーは大勢の市民でごった返していました。
 今日は市内の中学校で2012年4月から使用される教科書を、どの会社のものにするのか決める、教科書選定の日でした。
 教育委員会傍聴者で、4階の会議室は埋まりました。予定の人数を大幅に上回る97名の傍聴者が見守る中、5名の教育委員会委員によって各教科の教科書が一人一人評価、判断され厳粛な無記名投票が行われました。
 
 とりわけ傍聴者が注目したのは社会の歴史的分野、公民的分野でした。
歴史的分野では、ある委員は自由民権の記述があるかないか、奈良・天平の記述が充実しているかどうかを判断基準にしました。ある委員は世界史における日本史の記述に注目し、町田の自由民権運動が取り上げられているかどうかを判断材料にしました。またある委員は日本人としての誇りと自覚が盛り込まれているかどうかを判断基準の一つに挙げ、4人目の委員は、京都・奈良に修学旅行に行く子どもたちの関心にこたえる内容かどうか、知識・興味を育てるものになっているか自由民権運動や、五日市憲法に触れているかどうかを判断基準にしました。
 結果、7社の教科書が過半数になかなかならず4回の投票で帝国書院の教科書が採択され、問題の育鵬社の教科書は落選しました。
 
 次の社会公民的分野も7社でしたが、憲法、人権、外国人参政権、平等、差別など、子どもたちにとって必要な学ばなければならないことがしっかりと盛り込まれているかも判断基準にしながらも、家族や、絆といったものを重視する委員もいましたが、結局ここでも育鵬社は4対1で採用されず、帝国書院が選ばれました。
 
 育鵬社の教科書を採択せよという圧力がかかる中での今日の町田市教育委員会の判断は、なかなか大変なものがあったと思います。
 育鵬社の教科書を採択しないで…と静かに願いながら傍聴された皆さんは、一様に安どの表情で、お昼休憩とともに帰りました。
 私と佐々木議員は最後の英語の教科書採択まで傍聴しました。
 教科書検定というものがある以上そこをくぐってきた教科書は、国のお墨付きであり、国定教科書のようなものです。一律に市内全部の学校が同じものを使うのではなく、各学校の自主性や、教育方針、学校の個性が生かせる教科書であってはいけないのでしょうか?    

 久しぶりに公立中学校の教科書がどうなっているのか詳しく知ることができました。
[PR]

by yoko_sato_jcp | 2011-08-24 22:47