公立病院の果たす役割とは…

 昨日は、全国自治体病院経営都市議会協議会主催の、地域医療政策セミナーに参加しました。会場の都市センターホテルの会議室は300人くらいの全国からの議員でいっぱいになりました。一部は「公立病院改革プラン」を進める総務省の自治財政局地域企業経営企画室課長補佐の方の講演で全国で進められている公立病院の指定管理者制度や民間譲渡、独立行政法人化などの事例報告がありました。病院を経営優先でしか見ない国の方針で、切り捨てられていくのは何か。考えさせられました。いかに国や自治体がお金を出さない仕組みをつくるのか、不採算部門はそのために切り捨てていくのか、リアルでした。そして「地域主権」などと、さも地域が主人公みたいな表現で、主人公である国民が切り捨てられていく仕組みが作られていくのです。
 二部は、長野県佐久総合病院地域医療部の医師、色平哲郎先生の講演でした。「金持ちより心持ち」信州の農村病院のとりくみからということで、~すきなひとと 好きなところで くらしつづけたい~とNHKのドキュメント番組のDVDの映像から始まりました。
 10年くらい前の映像でしたが、長野の西相木村の診療所に来る人々や、色平先生のもとにくる医学生たちが描かれていました。交通の手段もないような集落の高齢者をどう支えるのか、医療とは何かをお年寄りの言葉の中から読み取ることができます。

 最先端医療も必要でしょう。と同時に、くらしを支えていく医療も必要です。医療と地域包括ケアがうまく機能しなければ、人は、とりわけ高齢者は生きていけません。お金のある人はそれでも、入所できるところがあるかもしれませんが、在宅で、住み慣れた所で暮らしたい願いをかなえることはできません。
 人間らしい要求がかなえられる医療、介護を実現するために今こそ国を挙げて取り組まなければならないと感じました。採算や効率優先の医療をめざすことでは解決しないのではないでしょうか。なかなか深い学習会でした。

 久しぶりに麹町あたりを歩きました。おしゃれなお店がいっぱいあってお昼はおいしいフレンチのランチをいただきました。たまにはこういう研修会もいいものです。
 


 
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by yoko_sato_jcp | 2010-10-15 23:31